前回の北中米編に引き続き、南米編です
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中米に続いて、南米も犯罪大国が多いので、ここに挙げていないところでも、注意しながら旅を続けなければいけないと思います。
前回も言いましたが、世界一周において一番大事なことは、「生きて帰ってくること!」これ以外にありません。
生きて帰る!そのために、世界において危険と言われる国はどこなのかを知識として覚えておきましょう。
Contents
南米にある危険な国・地域は?
まずは外務省の提供している「海外安全ホームページ」で南米の地図をご覧ください。
こちらの地図上に危険度表示というボタンがありますので、それを押すと危険度を4段階で色分けして表示してくれます。
色のついている国があるのですが、その中でも国全体がレベル1以上の危険地帯とされている国を特に挙げていきます。
コロンビア
全土でレベル1〜3 人口10万人あたりの殺人件数43.9件(日本の109.7倍)で世界第5位(順位とレベルは相関しません)
まずは、コロンビアです。
ここでは記憶に新しい事件が起きてしまいました。僕らの同志とも言うべき世界一周をしていた大学生の男の子が、殺害されてしまったのです。
2016.11.19コロンビアのメデジンという第二の都市で、携帯電話とタブレットを二人組の強盗に奪われ、追いかけて捕まえたところで、もう一人の強盗に銃で撃たれ殺害されてしまいました。
22歳という若さで、これからの人生が待っていて、この世界一周の経験を基にこれから活躍していったであろう男の子が、こうして亡くなってしまうのは、非常に残念であり、ショッキングな報道でした。
でもこれは1つの現実なわけで、日本という世界有数の安全な国に育った僕ら日本人が肝に銘じなければいけない重要なことを教えてくれています。北中米でも書きましたが、日本の10万人当たりの殺人件数は、194ヶ国中193位とかなりの安全な国なのです。
中南米の殺人件数は、日本の100倍以上にもなっているわけですから。
実はこの大学生が亡くなった報道を知り、世界の危険情報をまとめておこうと思いたったのでした。
僕もそうですが、皆さん本当に気をつけてください!生きて帰ってきている人は山ほどいます!ちょっと注意していれば、誰もが無事に帰ってこれるはずです!
この学生さんの事件から学べることは、3つあります!
- 発展途上国では外でiphoneやタブレットなど高価な電子機器を出さないということ。発展途上国ではiphoneはかなりの高級商品です。下手をすればiphoneを一台売るだけで一年間生活できてしまうぐらいらしいです。それを聞いたら多少のリスクを犯しても、盗みたいと思ってしまいますよね。なので、絶対出してはいけません。これは基本的に安宿に泊まった際にも共有の場所ではあまり出さない方が良いことを覚えておた方がいいと思います。。
- 何かを盗まれた時に、絶対に追いかけてはいけないということ。盗まれたとしても海外旅行保険に入っていれば大抵のものは無償で返ってくるはずです。追いかけることで捕まりたくない犯人が何をしでかすかわかりませんし、銃社会であれば発砲される可能性は一段と高くなってしまいます。
- 周りにそういう人がいた場合に自分が絶対止めること。この学生さんもブログを見ている限りでは、一人で行動しておらず、おそらく今回の事件の時も周りに友達がいたのではないでしょうか。盗られた人がいても絶対に止めなければなりません。
ベネズエラ
全土でレベル1〜2 人口10万人あたりの殺人件数57.6件(日本の144倍)で世界第2位(順位とレベルは相関しません)
(3)ベネズエラは,南米で最も治安の悪い国の一つとされており,年に数回,日本人がけん銃使用の強盗被害に遭っています。2015年の犯罪発生件数(310,583件)は前年よりも約13.1%増加しており,その中でも各種強盗(対前年比約23.5%増),自動車強盗(対前年比約8.7%増),侵入強窃盗(対前年比約42.9%増)が急増しています。
(4)国内全体の凶悪事件の約20%がカラカス首都圏で発生しており,特にリベルタドール市及びスクレ市ペタレ地区等の大規模な貧民街がある場所では,違法なけん銃やレンタルのけん銃を使用した凶悪事件が多発しています。殺人事件の約80%がけん銃によるものとされており,極めて危険な状況です。
(5)誘拐事件も多発しており,治安機関が認知した2015年の発生件数は297件です。カラカス首都圏では,2011年以降,外国人が被害に遭う誘拐事件が多発しており,今後も外国人が標的とされる可能性が高いので,注意が必要です。
外務省 海外安全ホームページより引用
ベネズエラでは、実際に日本人が巻き込まれたという有名な事件はないみたいです(僕の調べた限り)
ですが、上の外務省のホームページにも書かれている首都のカラカスというところは、本当に危険なところのようです。
実際の危険状況を、カラカスのショッピングセンターにある地下駐車場の監視カメラが捉えたサイトがありましたので共有しておきます。
こんなことがショッピングセンターで起きていることが衝撃ですよね。
この動画からもわかるように、強盗に襲われたら絶対に抵抗せず、素直に物を渡すことが大切になってきます。
そしてもう一つ同じサイトから、2016年現在の状況について書かれた記事を見つけました。
ハイパーインフレから、食料を買うのも命がけの状況のようですので、今ベネズエラに旅行するのはあまり現実的ではないかもしれません。
しかし、僕はworld gogo mapにも書いているように、「ロライマ山」と「エンジェルフォール」に行きたいので、何かしら方法は考えてみたいなとは思っています。唯一の救いは、カラカスなどの都市部とはかけ離れたところに「ロライマ山」があるので、治安の意味では少し安全な気がしています。
※2018年4月追記
ベネズエラの情勢は徐々に悪くなっており、どんどん国としての機能は果たさなくなっています。先日も日本人がベネズエラのホステルの中でiphoneを見ていたら、ホテルに泊まっていた2人組の男にカバンとiphoneを剥ぎ取られ、引きずり回されるということがありました。
ロライマ周辺も都市部に比べれば比較的安全というだけで、国全体の状況は深刻さを増しています。ベネズエラでは1ヶ月で物価が2倍になるなどのスーパーインフレが怒っており、ベネズエラ人が国を捨ててどんどん他国へと逃げ出しているのです。
旅の途中でベネズエラ人に何人も会いましたが、その全員がベネズエラへは行かない方が良いと言っています。どうか十分にお気をつけてください。
エクアドル
全土での危険レベルではないが1〜3レベルまである。過去にあった事件を紹介。
グアヤキルのレストランで食事をした後に、流しのタクシーを拾ってホテルに帰る途中で、後ろをつけてきた8人組の男に襲撃されました。
男性は車内で殺され、女性も殺され外に放り出されています。現金を含め、所持品はすべて盗られていました。
驚くことに2人がタクシーに乗ってから発見されるまで30分ほどの犯行だったとのこと。
この犯行は「特急誘拐」と呼ばれるもののようですね。金品目的であれば、物を渡せば殺されるほどではなかったようですが、おそらく抵抗されたんだと思います。
繰り返し言いますが、強盗に襲われたら素直に従うのが一番です!
番外編として大事な話:マラリアに感染しボリビアで亡くなったご夫婦旅人
ここに書くのも少し違うかと思いますが、大切なことなので書いておきます。
有名な話ですが、「旅ロック」というブログを作ってご夫婦で世界一周をされていました(現在ブログは削除されています)。西アフリカからボリビアに渡り、おそらくウユニ塩湖に行こうとしていたのではないでしょうか。
ですが、ボリビアのラパスに入ったところで、体調を崩したのです。ラパスは標高4071mで富士山より高いところにある都市ですので、最初お二人は高山病にかかったんだと思い、安静にしていたようです。
しかし実際には、西アフリカに居た時にマラリアに感染していたのでした。
それに気付かず安静を続けているうちに、病状は悪化。その結果、お二人とも死亡するという最悪の結果になってしまいました。
この話から学ぶ事は海外旅行保険の重要性!
海外旅行保険が途中で切れてしまったようで、途中で更新もできなかったにも関わらず、そのまま旅を続けてしまったようです。保険が切れれば、治療費には莫大なお金がかかる海外。費用の面から病院に行くのをかなりためらったのだと思います。
でもこれがもし海外旅行保険にしっかり入っていれば、早めに病院に行き、適切な治療を受けて、何事もなく元気になっていたはずです。
お金を抑えたいという気持ちはよくわかりますし、とても大事なものですが、命には変えられません!命を捨てるぐらいになら、一回も保険を使わずにお金を捨てたようなものの方がまだマシです!
日本に居ても、ネット上から更新することができる保険はちゃんとありますので、必ず保険には入るようにしましょう。
何回も言いますが、「生きて帰ってくること」が最優先事項ですよ!
南米を周るときも注意が必要
南米は他にも地域的に危険なところが海外安全ホームページには載っています。
日々世界は変化していきますので、どこでいつテロが起こるかわかりません。
外務省の「たびレジ」というものに登録すると、海外での注意情報が送られてくるみたいなので、そういったものを活用しながら、世界情勢を見つつ旅をしていった方が良いでしょう。