ハンガリーのタポルツァ(Tapolca)という場所があります。日本人がほとんど行く事がないため、全くと言っていいほど日本では知られていない場所です。しかしこの町の地下には巨大な洞窟があり、そこに洞窟湖が存在しています。
今回そんな稀有な場所へ行ってきて、非常に良かったので、行き方と共にご紹介したいと思います。
タポルツァの場所
タポルツァはという町はハンガリー最大の湖であるバラトン湖(Balaton Lake)の近くにあります。
と言っても、少し離れているので、歩いてバラトン湖まで行くのは難しいのですが。
タポルツァへリュブリャナから行く場合
スロベニアの首都であるリュブリャナからタポルツァへは鉄道でもバスでも直通で行くことはできません。
鉄道で行く場合、ハンガリーの「UKK」という駅でローカル線に乗り換える必要があります。
ちなみに僕はこの方法でタポルツァまで向かいました。
ただし、タポルツァまでのチケットというのがリュブリャナでは売られておらず、ブタペストまでのチケットを購入しないとダメだと駅の窓口で言われました。(チケット代などは下記の記事をどうぞ)
ただ、ブタペスト行きの鉄道がそのままタポルツァに行くという話だったので、駅員さんもちゃんとわかってないんだと思います。(海外のテキトーさが出るところですね)
一度「UKK」までのチケットが購入できるか聞いてみてください。ブタペスト行きのチケットではUKKからタポルツァまで乗る事は出来ず、別料金になるからです。
UKKからタポルツァまでの料金はハンガリーの通貨であるフォリントで支払わなければいけないのですが、スロベニアから直接来た僕にはフォリントが無く、ユーロで払えないか聞いたところ無料で乗せてくれました。(逆に海外のテキトーさに助けられます)
UKKの駅での乗り換えは駅員さんに聞いたらすぐに教えてくれるはずです。
この鉄道が結構古くて歴史を感じる内装になっています。
これでタポルツァまで行く事ができます。
タポルツァへブタペストから行く場合
ブタペストから行く場合には鉄道とバスの二つの方法があります。
鉄道で行く場合には鉄道駅から
バスで行くには国際バスステーションから乗り込みます。
それぞれ直接タポルツァに向かう便があるはずなので、探してみてください。
タポルツァの洞窟湖
タポルツァの洞窟湖は非常に綺麗な事で有名です。
非常に澄みきった水が洞窟内部に流れていて、最初に発見した人は興奮したことでしょう。

出典:https://homebasehungary.com/2018/12/30/tapolca-lake-caves/
この洞窟湖は1903年に採掘中に偶然発見され、それから10年後に一般公開されました。つまりそれから100年以上もの間数多くの観光客を迎えてきた湖なのです。
またこの地下洞窟内の空気は非常に綺麗で、喘息などの疾患を持つ患者へのエアーセラピーとして使われてきたそうです。
入場料
この洞窟湖は博物館というか資料館みたいなのとセットになっています。
大人:2200フォリント(約830円)
料金を支払うとパンフレットを貰うことができます。
洞窟湖探検
まず最初にタポルツァの洞窟湖に関する内容が書かれた資料館を見て回ります。
入るときに3Dメガネを渡されます。
所々にある3D映像を見ることができます。基本的には洞窟湖の映像です。
資料館では洞窟湖の概要や地質的な内容、また発見当時の状況などが書かれています。
この洞窟湖はサルマチア石灰岩というもので形成されており、色々な鉱石なんかもおかれていたりします。
資料を見て回り終わるといよいよ洞窟へと降りていきます。
サルマチア石灰岩の影響なのか鍾乳洞とは違った感じで、これまで見てきた洞窟とは異なる印象を受けました。
内部は涼しいですが、寒いという事はなくちょうど心地良い涼しさでとても癒されます。
観光客が見学できる範囲は本当にごく一部なので、すぐに洞窟湖の場所について小舟が待っています。
この小舟は1組に1つ、もしくはグループでも2人1つ使う事ができます。
僕は一人だったので、一人で乗りました。ここから先は個人で進むことができるので、自由に動くことができます。とはいえ、水路は非常に狭いので、ちょっとした広い場所以外では止まっていると詰まってきてしまいます。
水の透明度は非常に高く、とても落ち着いた雰囲気で、じっくり洞窟湖を堪能することができます。
たまたまこのタポルツァの洞窟湖があることを知って、急遽行ってみようと来た場所でしたが、来てよかった。
なかなかこのように舟を使って洞窟湖を探検するという事は出来ない経験だと思うので、少しでも興味があれば行かれることをオススメいたします。