ロッテルダムの近郊にはキンデルダイク(Kinderdijk)という世界遺産があり、市内から簡単に行くことができます
今回キンデルダイクへの水上バスを使った効率の良い行き方・帰り方とキンデルダイクの内容を少しご紹介したいと思います。
Contents
ロッテルダムの水上バス乗り場の行き方
キンデルダイクへ行くには、まずロッテルダムの市内にある水上バス(Waterbus)の乗り場へ向かわなければいけません。
Waterbusの乗り場はこちら
こちらまではどこから行くかにもよるのですが、基本的にトラムが街中を走っていますので、それを使って水上バス乗り場のすぐ近くまで行く事ができます。
水上バス乗り場に一番近いトラムの駅は「Willemsplein」です。
ロッテルダムのトラム路線図はこちら
例えば「ロッテルダム中央駅」から「Willemsplein」へ行きたいとすれば、トラムの7番に乗れば一本で行く事ができます。終点がWillemspleinなので分かりやすいと思います。
基本的に最後使うのは7番のトラムなので、7番が走っている駅をまずは目指しましょう。
水上バスの使い方
キンデルダイクまでは水上バスで2通りの行き方があります。
それは「直通で行く」か「乗り換えて行く」かです。
「直通の方法」
直接行くためには202番の水上バスに乗れば良いだけなので簡単で良いのですが、こちらは期間が限定されています。
期間は5月〜10月です。これ以外には次に紹介する乗り換えて行く方法しかありません。
「乗り換えて行く方法」
こちらは水上バスを乗り換えないといけないばかりか2つ目の水上バスのお金が追加されてしまいます。ですが、もし冬季にキンデルダイクに行きたい場合にはこの方法で行くしかありません。
通年を通してこの方法は使う事ができます。
水上バスの時刻表
水上バスはメトロやトラムとは違って1時間に何本も通っているわけではないので、あらかじめ時間を把握しておく事が効率の良い観光するためには不可欠です。現地では平日と週末で分けて時刻表があるのですが時刻自体はほとんど変わらないのと、どちらかというと夏季か冬季の違いの方が大きいと思うので、ここでは夏季(5月〜10月)と冬季(11月〜4月)に分けてご紹介したいと思います。
夏季(5月〜10月)
基本的には全ての時刻で運行していますが、7〜8月だけ朝一番の直通便が無いという事だけご注意下さい。詳細は下のスケジュール表をご確認ください。
行き方 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
直通 | 8:35 | 8:35 | 8:35 | 8:35 | ||
乗り換え | 10:00 | 10:00 | 10:00 | 10:00 | 10:00 | |
乗り換え | 10:30 | 10:30 | 10:30 | 10:30 | 10:30 | |
直通 | 10:35 | 10:35 | 10:35 | 10:35 | 10:35 | 10:35 |
乗り換え | 11:00 | 11:00 | 11:00 | 11:00 | 11:00 | |
乗り換え | 11:30 | 11:30 | 11:30 | 11:30 | 11:30 | |
乗り換え | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 12:00 |
乗り換え | 12:30 | 12:30 | 12:30 | 12:30 | 12:30 | 12:30 |
直通 | 12:35 | 12:35 | 12:35 | 12:35 | 12:35 | 12:35 |
乗り換え | 13:00 | 13:00 | 13:00 | 13:00 | 13:00 | 13:00 |
乗り換え | 13:30 | 13:30 | 13:30 | 13:30 | 13:30 | 13:30 |
乗り換え | 14:00 | 14:00 | 14:00 | 14:00 | 14:00 | 14:00 |
乗り換え | 14:30 | 14:30 | 14:30 | 14:30 | 14:30 | 14:30 |
直通 | 14:35 | 14:35 | 14:35 | 14:35 | 14:35 | 14:35 |
乗り換え | 15:00 | 15:00 | 15:00 | 15:00 | 15:00 | 15:00 |
乗り換え | 15:30 | 15:30 | 15:30 | 15:30 | 15:30 | 15:30 |
乗り換え | 16:00 | 16:00 | 16:00 | 16:00 | 16:00 | 16:00 |
直通 | 16:35 | 16:35 | 16:35 | 16:35 | 16:35 | 16:35 |
※赤字は平日のみ運行
冬季(11月〜4月)
冬季は夏季と比べると極端に水上バスの本数が減ってしまいますので、場合によっては電車などで行く方法を検討しても良いかもしれません。
時刻の詳細は下のスケジュール表をご確認下さい。(下記のスケジュールは全て平日です)
行き方 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
冬季は乗り換えのみ運行
直通便なし |
12:00 | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 12:00 | 12:00 |
12:30 | 12:30 | 12:30 | 12:30 | 12:30 | 12:30 | |
13:00 | 13:00 | 13:00 | 13:00 | 13:00 | 13:00 | |
13:30 | 13:30 | 13:30 | 13:30 | 13:30 | 13:30 | |
14:00 | 14:00 | 14:00 | 14:00 | 14:00 | 14:00 | |
14:30 | 14:30 | 14:30 | 14:30 | 14:30 | 14:30 | |
15:00 | 15:00 | 15:00 | 15:00 | 15:00 | 15:00 | |
15:30 | 15:30 | 15:30 | 15:30 | 15:30 | 15:30 | |
16:00 | 16:00 | 16:00 | 16:00 | 16:00 | 16:00 |
※冬季は週末の運行を完全に停止していますのでご注意下さい。
水上バスのチケット料金と支払い
水上バスの料金は直通と乗り換えで異なります。
直通(202番):4€(OV-chipkaart使用の場合は3.59€)
乗り換え(20番+Rijsdijk):4€(OV-chipkaart使用の場合は2.73€)+1.7€
そして支払いに関してですが、全て水上バスに乗り込んだ後にスタッフに現金で支払うことになっています。(OVカードを持っている人はタッチすればOK)
乗り込んで水上バスが出発したらスタッフが順番に回ってきます。
キンデルダイクをレンタサイクルで観光
キンデルダイクでは多くの人がレンタサイクルでまわります。その理由は広大な敷地です。
風車群の端まで行こうとすると片道約3kmほどにもなり、往復を徒歩で行くとかなり疲れるからです。
それでも徒歩で行く人も実際にはかなりいますが・・・
水上バスでキンデルダイクに降りたってすぐのところにレンタサイクルがあり、そこで多くの人がレンタルしていました。
こんな感じの結構新しい自転車で全てブレーキが付いていました。結構ネットの情報ではブレーキで付いていなかったという話が多かったので、少し心配していたのですが全然問題はなさそうです。ただし、右手にしかブレーキはないので、急ブレーキが効きにくいところに注意して下さい。
料金は1時間3€です。
ただし、デポジットで1自転車辺り25€を預けなくてはいけません。もちろん何もなければ25€はそのまま返却されますので、心配はいりません。
あとは、僕は見ていないのですが、もしかしたら街中でレンタサイクルした方が安いのかもしれません。
多くの観光客が水上バスに自転車を持ち込んでいたので、結構街中で借りている人は多そうな印象でした。
キンデルダイクの入場料
キンデルダイクは基本的に入場無料です。
ただ、敷地内にある風車の博物館などに入りたい場合には入場料が必要となっています。
大人(13歳以上):8€
子供:5.5€
0~3歳:無料
またボートツアーがあり、それに乗るには大人5.5€が必要です。
ボートは2種類あって、
- それぞれの風車の博物館で止まりながら移動するタイプ
- どこにも止まらずに奥まで進んで帰ってくるタイプ
とありますので、お好きな方を選んで下さい。
またこのチケットはオンラインでも購入する事ができ、オンラインだと1€の割引を受ける事ができます。
英語に対応しており、特に難しくないと思うので、オンラインで予約されても良いかと思います。
世界遺産「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」
キンデルダイクはとてものどかな空気が流れていて、リラックスできる場所です。
風車が建てられるだけあって風も心地良く、ゆっくりと風車を眺める事ができますよ。
広い敷地内に十分なスペースを空けて風車が建てられているのですが、それぞれの風車も少しずつ異なっていたりします。
また各風車には風車守と呼ばれる風車の管理人が居て、今現在も実際に風車に住んでいます。
こちらの風車は外壁を塗り直しているのか修復中のようでしたが、その下には家族分と思われる洗濯物が干されていました。こんな生活感も古くから伝わっていると思うと風情があります。
こちらは風車の博物館の1つです。
入場料を払えば中に入って、風車守がどのように生活を行なっていたのかを実際に見る事ができます。
僕が行った時にはこちらの風車は稼働していて、近くで見ると怖いぐらいの勢いで回っていました。
かなり迫力があります。
元々風車は農作地に雨が降った際、水が溢れてしまわないよう水を汲み出すために設置されていました。ただ風車を回しすぎて水を枯らしても良くないため、水量を調整するために風車守が居て、常に状態を管理していたわけです。
今現在ではその機能の大部分を機械制御によってまかなっているため、風車はその殆どの役割を失ってしまっているわけですが、水を汲み出すことは今も続けています。
風車が回っているところでは左右の水路で水の高さが違うという現象が見れたりするので、そういうのを確認してみても面白いと思います。
水上バスの帰りの時刻表
水上バスは同じく「kinderdijk」から出発してロッテルダムに帰ります。
こちらから直通水上バスの時刻表には平日や週末、また夏季や冬季の違いなどの記載が無かったので、詳細が分からないのですが、ロッテルダムからの便に違いがあるので、おそらく何かしらの違いはあると思います。
※詳しいことは実際に行かれた時にスタッフにお尋ね頂いた方が確実です。
ロッテルダム行き
- 10:03
- 12:03
- 14:03
- 16:03
直通ではない方の船は週末と平日で時刻表が分かれていました。(画像を参考にして下さい)