世界一の高さを誇る滝「エンジェルフォール」に遂に行く事ができました。
天気は少し悪かったのですが、世界一の滝はやはり壮大で、とても良かったです。
今回はそのツアーの内容についてご紹介していきたいと思います。そして最後に残念な事件も起きたので、それも含めてご紹介いたします。(また別で注意喚起の記事は書こうと思っています)
ツアー会社
僕らが使った会社は「KAVAC」という会社でした。
この会社は僕らが見つけたものではなく、ロライマのツアーを担当してくれたサンタエレナの会社「KAMADAC」のスージーが知り合いという事で紹介してもらったものでした。
最初に言っておきますが、この「KAVAC」は絶対に利用しない方がいいです!その理由は最後に書きますが事件が起きたからです。
ただ、ガイドさんは良かったし、食事も美味しくて、最後の最後まで大満足していただけにとても残念です。
ツアー料金
ツアー料金は2泊3日で
一人:380ドル(約41800円)
でした。
最初400ドルと言われていたのですが、スージーの知り合いという事で少し割引してくれました。
ただ、僕らの場合ちょっと特殊な出来事があって、滞在期間が2日間伸びました。というのも、僕ら3人だけでエンジェルフォールまで行けると言われていたのが、急に後から来る人達と合流して行くことになったのです。
その間僕らはカナイマというエンジェルフォールツアーの基点となる町に足止めを食らう形になりました。これに関してはお金を払った後に言われて、延長した2日分に関してもお金がかかると言われました。完全に契約不履行なのですが、紹介してくれたスージーが申し訳ないと言って、延長の2日分を代わりに支払ってくれたので、結果的に僕らは無料でカナイマに2日宿泊できました。
本当にスージーにはいくら感謝してもしきれません。逆にこの会社はこの時からおかしかったと改めて思っています。
ツアーに含まれるもの
ツアーに含まれるものは以下の通りです。
- プエルトオルダスからのセスナ往復分
- 宿泊費
- カナイマ滞在中の食事
- エンジェルフォールまでのツアー
- カナイマ周辺のツアー
という事で、一度お金を支払ってしまえば、プエルトオルダスを出て、再び戻ってくるまでは1ボリバルも使いませんでした。
カナイマ周辺のツアー
カナイマ周辺のツアーは本来2泊3日の中に組み込まれているのですが、僕らは最初に2日空きがあったので、このツアーだけ別で組んでくれました。
周辺のツアーといっても、行くのはサポという滝に行くだけなんですが、この滝が本当に楽しかったです。
まず、お昼過ぎに僕らはボートに乗りこみました。
ボートに乗り込む所は砂浜になっていて、このカナイマ村の象徴的な3本のヤシの木が立っています。
ボートでカナイマの近くにある7つの滝の目の前を通り過ぎていきます。
ちなみにこの滝の上には歩いていけるのですが、勢いが本当に凄かったです。
そして対岸にボートを着けるとそこから20分ほどトレッキングをします。
と言っても道は平坦で、滑りやすいのだけ気をつけておけば簡単に進んで行くことができます。
そして到着した滝の裏側への入り口☆そこに荷物を置いておけと言われます。
理由はずぶ濡れになるから・・・
そこまでか?と思ったけど中に入ったら、尋常じゃありませんでした。
滝の裏側です。水の勢いが凄すぎるし、歩いている所にも容赦無く降りかかってきて、前が見えなくなるほど!
必死にガイドに付いていこうとするけど、水で前が全然見えないから、みるみる置いていかれます。
足元は結構しっかりしてるし、崖側にロープも張ってるからそこまで危険ではないですが、ずぶ濡れ感はおそらくあなたが想像している3倍はあると思います。
今までに数々の滝の裏に行ってきましたが、こんなにも激しくて楽しい滝の裏はありませんでした。
絶対に水着で行かないとダメな場所ですね。一人レインジャケットで挑んだ人がいましたが、案の定服の中までびしょ濡れになりました。無理です(笑)
300mほど歩くと滝の反対側に出ます。
そこからの光景がまた凄い!
落ちたら絶対生きて帰れないとわかるほどの滝のデカさと激しさ!
こんなに凄いのに、本格的な雨季にはもっともっと凄くなるんだとか・・・滝の裏を通るのが危険なぐらいらしい・・・体験してみたい(笑)
皆こんな滝は初めてで興奮して遊んでいました!日本人も他に何人かいて、滝行してました(笑)でも少し勢いの強い所に入ったら頭持っていかれるかと思うぐらいで、めちゃくちゃ痛かったです。
この後もう一度滝の裏を通って、今度はこのサポの滝の上に上がっていきます。
滝の裏とは対照的に思ったより穏やかな感じで、景色も良く回りのテーブルマウンテンを見ながら写真撮影とかドローン撮影とかをして楽しみました。
初日
さてツアー初日は、まず僕ら以外のお客さんが来るという事で、午前中は宿で待機でした。
お客さん達が来たのは11時頃で、そこから荷物などの積み込みを行い、いよいよ出発となりました。
お客さん達はオーストラリアの人達で50代の3人組でした。こうして6人となった僕らはエンジェルフォールを目指します。
エンジェルフォールの麓に泊まるのは一泊だけなので、それ以外の荷物や貴重品は置いてて良いよと言われ、貴重品も預かってくれるという事で僕らは貴重品をガイドさんに預けました。
これが本当に大失敗でした。
車に乗って、7つの滝の上流へ向かい、そこから船でエンジェルフォールまで進んでいきます。
滝までは船で3時間ほど進んだ場所にあるという事でした。
途中で岸に付けて、昼食を食べ、その後また進んでいきます。
進み始めて1時間ぐらいもしてくると色んなテーブルマウンテンが見えるようになってきます。
テーブルマウンテンはロライマだけじゃなくて、こんなにもベネズエラに沢山あるという事を初めて知りました。
格好いいテーブルマウンテンが沢山あって、終始景色は綺麗でした。
とても楽しいボートツアーでしたね。僕らが行ったのは7月中旬でしたが、まだ本格的な雨季ではないらしく、川の水量は多くなかったらしいです。
そのため、途中で船底が何度も川の岩に当たるのを体験しました。ゴリゴリいっていて穴が開くのではないかとかボートのスクリューが折れるんじゃないかという心配がありました。
行く前は乾季の時だと船が出せないという情報があって、あまり信じていなかったのですが、確かにこれだと乾季の時に行くと船が引っかかってしまって出せないと思いましたね。乾季に行くときは大変だそうで、ところどころボートを人力で押して上流まで行くんだそうです。
僕らは3〜4時間程度で到着しましたが、乾季だと8時間とかかかるらしいです・・・乾季に来るのだけはやめようと本気で思いました。
そしていよいよキャンプ地に近づいたところで、遂にエンジェルフォールの姿が!
最初はなんか期待値が高すぎてこれがエンジェルフォールだとは認められませんでした(笑)
実際にキャンプ地に到着して、夕陽に当たるエンジェルフォールを見たところ
やはりここからだと滝の下までは見れませんでした。
明日の午前中に滝の麓までトレッキングしに行くので、それまではお預けです。
今日は屋根の下でハンモックを張って寝ます。
暗いですが、ハンモックに蚊帳を張って寝転がります。たまに蚊帳がしっかり張られていない場合がありますが、そうなると意味がなくなってしまうので、蚊帳はしっかり張って身体に触れないようにしてください。じゃないと蚊帳越しに刺されます。
夜ご飯は鳥の丸焼きとパスタでした。結構美味しかったです!
夜は星空とエンジェルフォールを撮りたかったのですが、雨が降ってしまって撮ることができませんでした。
第2日目
次の日は7時ごろに起床して、のんびり朝食です。
帰る準備だけしておいて、大きな荷物は置いておきます。お昼ご飯はまた帰ってきて食べるので。
8時半ぐらいに出発して、ボートでトレッキングの場所まで向かいます。
岸にボートを着けたら、そこからゴツゴツした石の上を歩いていきます。
しばらくするとジャングルの中に入っていくので、滑らないように気をつけてください。
僕はここで滑ってしまって、レンズカバーを割りました。
カバーのおかげでレンズが無事だったので良かったです。レンズカバーはやはり重要ですね☆
歩き始めて1時間〜1時間半ほどでミラドール(ビューポイント)に到着しました。
ですが、ご覧の通り雲に覆われてしまって、滝口がよく見えません。
まぁただ、雲の上から落ちて来る滝という光景も目にすることは今までありませんでしたので、これはこれですごい景色だと思いますが。
そこでガイドさんが機転を利かして、先に滝の下にある川で泳いでまた後で来ようという事になったので、僕らは先に滝の下にある川で泳ぎました。
30分ぐらい泳いでいたのですが、一向に晴れる気配はなし。
泳ぐのも飽きてきて、結局ミラドールに戻ってきました。そこでひたすら時間まで滝鑑賞です。
エンジェルフォールの下にも小さな滝が・・・この滝が意外と勢いが強くて普通に流されるレベルです。
それを見て思ったよりもエンジェルフォールから落ちてきている水が非常に多い事を知りました。見た目には霧状になってしまっているのですが、やはり世界一の高さゆえの霧なんですね。
これは実際に来てみないと感じれない事だと思います。
30分以上はミラドールに居たのですが、それでも雲が晴れる気配はなく、オーストラリア人達は先に降りてしまいました。
ガイドもそろそろ降りようかと言われた瞬間、少し雲が晴れてきて滝口が少し見え始めたのです。
これが最後のチャンスだとばかりに僕らは写真を撮りまくりました。
ガイドさんも僕らのワガママに付き合ってくれて、何枚も写真を撮ってくれました。
そして大満足の中、キャンプ地に戻っていったのでした。
そしてキャンプ地に着いた瞬間僕らは衝撃的な光景を目にします。
なんとエンジェルフォールが腫れている!
あんだけ待ち望んだのに僕らが帰った1時間ぐらいの間に綺麗に晴れていました(笑)
最後に皆でまた写真を撮り、お昼ご飯を食べたら、午後からはまたカナイマへ戻ります。
カナイマに近づいたところで、オーストラリア人達はガイドと一緒に一昨日に行ったサポの滝に向かうため、僕らとは別れました。
そして宿に到着して、貴重品を返してもらった時に、異変に気づいたのです。
また後日注意喚起の記事を書きますが、結論的に言うと僕のお金ともう1人の人のお金が盗難されていました。
僕は現金をあまり持っていなかったので良かったですが、もう1人がかなりの被害額になってしまいました。
結局どれだけ訴えてもお金は返ってきませんでした。
第3日目
この日は朝食を食べて、11時半の飛行機に乗って帰るだけ・・・のはずだったんですが、前日の事件からかなりバタバタして、結局飛行機の時間が来てしまい、不完全燃焼のまま僕らは飛行機に乗らざるを得ませんでした。
感想
エンジェルフォールはやはり素晴らしい滝だったし、道中も綺麗だったし、カナイマのサポの滝もかなり満足でした。
ベネズエラは本当に今大変な国だけど本当にきて良かったと思える内容でした。
最後の最後にあんな事がなければ100点満点のツアーだっただけに本当に残念です。
皆さんにも是非きて欲しいですが、貴重品の管理とツアー会社の選択には十分注意して頂きたいと思います。