今回エンジェルフォールのツアーに参加したのですが、そこで盗難にあってしまいました。
犯人はおそらくホテルのスタッフでしょう。
記事中にも書いていますが、常習犯と思える手口だったので注意喚起のためにツアー会社の名前と手口をご紹介したいと思います。
僕らが利用したツアー会社
僕らが利用したのは「KAVAC」というツアー会社でした。
この会社にしたのは、ロライマで非常にお世話になったツアー会社のボスであるスージーというベネズエラ人の知り合いだったからです。
スージーは本当に良いオーナーだったのですが、この会社は本当にダメだと思います。
絶対に利用しないでください!
それでは詳細な事の顛末を紹介していきたいと思います。
エンジェルフォールツアーの前に
まず僕らはカナイマで無駄に2日間足止めを食らっていました。これもこのKAVACのオーナーのせいなのですが、こちらに関しては以前に記事を参考にしてください。
そしていよいよエンジェルフォールに行くとなった朝、ガイドさんに大きな荷物は部屋に置いてくれたら良いし、貴重品は預かると言われました。
絶対安全だから!と言われ、その言葉を信じて僕らは貴重品を預けたわけです。
これが大失敗でした。
エンジェルフォールツアーから帰ってきて事件発覚
僕らはようやくツアーから宿に戻ってきました。
そこでスタッフに言って貴重品を返してもらったときに、異変に気付いたのです。
僕は貴重品をスクラバウォッシュバッグという洗濯袋の中に入れていました。
中にはPC、PC周辺機器、財布を入れていました。
帰ってきたバッグを見て、僕は「あれ?」っと思いました。というのも自分では絶対にしないような口の閉じ方だったからです。
そしてすぐさまその場で内容を確認。PCとPC周辺機器、財布はある。
でも財布の中に入れていた1000円札が無い!
僕は財布の中に1000円札2枚と20ドル札1枚、10アルゼンチンペソ2枚を入れていたのですが、そのうちの1000円札が1枚だけ無くなっていました。
僕は1000円札2枚を持っている理由があって、絶対に1枚だけを別の場所に保管することはありません。
そこで「1000円札が1枚無い!」となり、他の2人も不安になってお金を数え始めました。
するともう1人の人が「私もお金無くなってるかも・・・」という結果に。
とりあえず何がどれくらい無くなっているのか確認しようという事になって、部屋に戻りました。
その人は毎日日記を付けていて、どの紙幣をどれだけの枚数持っていたかちゃんと日記に書いてあったので、具体的に無くなった紙幣と枚数が分かりました。
もう1人の人はお金の管理に無頓着だったみたいで、「無くなってそうだけど、どれくらい無くなったかわからない」と言っていました。(お金の管理はしっかりしましょう笑)
僕も具体的な枚数は覚えていないのですが、ドル、ユーロ、ポンド、レアルが盗まれていることが分かりました。その総額は2万以上です。
しかもどの紙幣も2枚以上あるものに限られています。これは明らかに常習犯の仕業です。僕は昔仕事の関係でお金を盗む常習犯を見たことがあって、その時に分かりにくいように全部を盗まずに一部だけを盗むのは常習犯の手口だということを知っていました。
まさにその手口が今回の一件でされたのです。僕も20ドル紙幣を2枚以上持ってたら盗まれていたと思います。
ガイドは滝にまだ出かけていて、帰ってきません。
他のスタッフは英語が通じないので、おそらく話しても無駄だと思い、夕食時にガイドに話をする事にしました。
夕食時僕らはガイドに事の顛末を話しましたが、特に驚いた様子もなく、「荷物はここじゃなくて別の場所に預けてあったから彼に聞いてみるよ。明日それについては報告する」
とだけ言って、話が終わりました。
夕食後しばらくしてガイドが席を外していた時に、別のスタッフがその話を聞いたのか、僕らに弁解してきました。
「私達が確かに荷物を預かってたけど、鍵をかけていたし誰も盗んでないわ」
とのこと。
「ん?」
でもさっきガイドは別のところに預けていたと言っていた。おかしい。
「誰が鍵を持っていたの?」
と聞くと1人のお母さんが
「私よ。でも鍵をかけていたし誰も盗んでないわ」
と言い張る。
とりあえずスペイン語がこちらも完全に理解できないし、ガイドと言ってることも違うので、とりあえずガイドとまた話をしなければ先に進まないと思って、とりあえずその日は休む事にしました。
最終日は時間が経つのを待つだけ
この日はもうプエルトオルダスに戻らなければいけない日です。飛行機は11時半に出発するため、10時半には空港に着いておかなければいけません。
全然時間がない。
そのため朝食の時、僕らは朝食に手をつけずに話を先に終わらそうとしました。
朝食を食べてから話をしようとするとドンドン逃げられてしまうと思ったからです。
「どうだった?」
と聞くと
「ここのスタッフが荷物を持っていたが、彼らは誰も盗んでいないと言っている」
と昨日の預けていた話はまるでなかったかのように話し始めました。
僕らは昨日考えた結果を伝え、これは常習犯だから以前にも何回もあったはずだと主張しますが、こんなことは初めてだと言ってきます。
まあもちろんそう言うでしょう。
僕らはガイドが貴重品を渡せと言ったから渡したのだから、あなたにも責任はあるだろうと言っても彼は一切非を認めません。
無くなったお金を保証してほしいと訴えても、ガイド自身にはお金を返金する権限も無いと言う。それならオーナーと話をさせてくれと言うとオーナーはシウダードボリバルに居るから話はできないと言う。オーナーに電話をかけて事情を説明してくれと言うと電話をかけてはくれたが、
「盗みなんか発生するはずがないから、返金なんか絶対にできない」
と言われたガイドは言うだけで結局保障はされませんでした。
最終的には空港の国立公園の警備所があるからそこで事情を話してくれと言われました。
そこに言っても何も解決しないことは明白ですが、とりあえずそこでレポートだけでも書いてもらって、それで保険が下りるようにしようと言う事になりました。
ガイドと宿のスタッフ達と共に空港の滑走路のすぐ近くにある警備所に行きました。
ですが、警備所に行っても、警備員はタラタラと動いてなかなかレポートを書かない始末、1時間ぐらい経ってからレポートを書く人と言うのが来たのですが、全然書き終わらない。
しかもレポートはもらえず、その警備所で事件を書き留めるだけだという。さらに30分が経過して結局書き終わらず、ガイドにレポートを書かれたやつを写メして送ってくれと頼んで、仕方なく飛行機に乗り込みました。(最悪写メだけでも保険が下りるそうです。)
乗り込んで飛行機が出発しようと滑走路に入るために警備所の前を通り過ぎた時、さっきまでレポートを書いていた警備員やガイド、その他のスタッフはすでに居なくなっていました。
1時間半もかかってレポート書き終わらなかったのに、僕らが居なくなった數十分で終わるわけがないのに、すでに誰もいない状況。
これは全部グルだなと思いました。
案の定ガイドに頼んでいたレポートの写メは結局送られてきませんでした。
おそらく彼らは常習で、例えツーリストが気付いたとしても飛行機の時間まで粘っていれば、ツーリストは帰らなければいけなくなるから、これまでにもずっと大丈夫だったのでしょう。本当に最悪です。彼らはそれっぽい対応をして時間が経つのを待つだけなんです。
とても良い宿で、ご飯も美味しく、ガイドさんもしっかりした良い人だと思っていて、最後の最後まで大満足のツアーだったのに、本当に残念でした。
絶対に信じてはいけない
ちなみにオーストラリア人達にもこの事を話しましたが、彼らは貴重品を預けろとは言われていなかったので、貴重品は全てエンジェルフォールに持って行っていたそうです。
それが正解でした。
大きなバックパックは僕らも部屋に置かせてもらっていました。そして部屋に鍵も付いています。
ですが、鍵はスタッフに渡してしまうので、バックパックの中に貴重品を入れて置いておくのも危険だと思います。
大事なものは重いですが、全部持って行った方が良いでしょう。
と言うか、この「KAVAC」という会社では絶対にツアーを頼まない方が良いです。
もしエージェントなどを介してエンジェルフォールのツアーに行く際にも現地の会社がどこかを確実に確認した方が良いです!
絶対にあれは常習犯の手口なので、これまでにも盗難はあり、これからも盗難は続くと思います。
もうこれ以上犠牲者が増えない事を願います。