今回の記事は僕が2018年7月にベネズエラに行って実際に得た情報や大事なことを次の人に役に立てるように書きました
ただ、ベネズエラの情勢は刻一刻と変化しており、1ヶ月経てば色んなことが違うという状況になることは珍しくありません。
ただ、それでも知っていれば少しは楽に旅ができるのではないかと思うので、ここに記載したいと思います。
実際に行動する時にはその時の状況に合わせた行動を取るという前提で読み進めてもらえれば良いかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
Contents
国境で現金を手に入れておく
基本的にベネズエラ国内では現金がありません。インフレが進みすぎて現在の貨幣では量が多すぎて、すぐ無くなってしまうからです。
現金を多く入手できるのは国境だけです。国境では両替の観点から多くの現金があります。
そこで現金をある程度手に入れておく必要があります。
なぜ現金が必要かというと、ちょっとした買い物などで使うのはもちろんなのですが、バスの料金は基本的に現金のみです。
都心部のベネズエラ人は大量の貨幣がないために、銀行のカードで普段の買い物の支払いをすませているのですが、バスのチケットではそれが使えないため、現金が必要になるのです。
都心部ほど現金がなく、皆現金を欲しがっています。となれば、現金を都心部で得ようとするとそれだけ悪いレートになってしまいます。
国境もレートがかなり悪いのですが、現金を手に入れられないという状況よりはマシだと思うので、手に入れておいてください。
バスの購入はその日の早朝から並ぶ
ベネズエラではバスチケットを当日しか買えないという制約があります。予約システムがちゃんとしていないのです。
サンタ・エレナなどの国境付近ではバスターミナルが開いてから行ってもチケットを買えましたが、都心部では朝の5時から並び始めるとかもザラです。3時とかもあります。
それでも目的地へのバスを買えなかったことが何度あったことか・・・
都心部は本当に混沌としているので、注意してもらいながらも、早朝から購入に並ぶしかありません。
僕らはチケットが買えず、2回ほどバスの床に座って移動するということがありました。しかも料金は通常料金。
言葉が通じない分かなり不利なのですが、それでも頑張るしかありません。
国内の都心部ではカードを借りる
そしてこれがとても重要なことですが、インフレで経済が壊滅しているベネズエラの都心部では普通に現金で物を買っていては、高すぎて買うことができません。
何故かを少し説明します。
まず僕らは国境で現金を手に入れたのですが、その時のレートはこちら
1レアル=170,000ボリバル
1ドル=680,000ボリバル
ですが、都心部のベネズエラではレートが異なります。
1ドル=3,400,000ボリバル
分かりますか?約5倍もレートが違うんです。それなら都心部の方がお得だと思うかもしれませんが、これはそのまま物価にも反映されてしまうのです。
例えばドリトスというスナック菓子をご存知だと思うのですが、これを買おうと思うと国境近くでは700,000ボリバルします。
でも都心部では同じドリトスが3,500,000ボリバルもするのです。
分かりますか?
僕らは国境で1ドル680,000ボリバルで両替しているので、ドリトスを買うのに5ドルも支払わなければ買えない計算になってしまうのです。
都心部でドルを両替すれば良いと思っても皆そんな高額の現金は持っていないので、対応してくれませんし、両替してくれると言ってくれた人が出したレートは
1ドル=600,000ボリバル
これでは国境よりも悪いレートになってしまいます。
なので、現金ではどれも高すぎて購入できないんです。
僕らの場合は困っていたところをホステルの人が助けてくれました。その条件は
1ドル=3,000,000ボリバル
というレートで自分の銀行カードを使わせてくれるというもの。そして使った分のドルを現金でその人に渡すというものです。
これのおかげでそこまで高くなく、買い物やご飯を食べに行くことができるようになりました。
この方法は是非使ってください!本来世界一物価の安いと言われるベネズエラが世界一物価の高い国になってしまわないように!
ベネズエラ人は基本的に優しいので、ホステルのオーナーさんなどにお願いしたら貸してくれると思いますよ!
少額のドル紙幣を持って行く
先ほどの話と関係する部分もあるのですが、上記の話の通りボリバルへの両替はバスチケット分だけに留めて、後はドルで持っていた方が便利な部分は多いです。
でも高額紙幣を持っていても、相手がドルのお釣りを持っているとは限りません。
そのため、1ドルや5ドル、10ドルといった少額のドル紙幣を持って行くことをオススメいたします。
ちなみにお店でも1ドルで支払うことは可能でした(その時のレートは3,500,000ボリバル)。なので、ベネズエラに来る時には少額のドル紙幣を用意しておいた方がいいでしょう。
ドルはしっかり隠す
ドルは持っていた方がいいのですが、一応国内へのドルの持ち込みは禁止になっているベネズエラ。警察や軍の検問で荷物検査をされてドルが見つかれば没収されてしまいます。
そこまで細かく検査をされることはあまり無いと思うのですが、絶対バレないような場所に隠すようにしておいてください。
ちなみに下着の中が一番安全かもしれません。
男はパンツ一丁にまでされた人がいるのですが、女性には流石にそこまでの検査はされないようです。
ベネズエラのレートを調べる方法
ベネズエラのドルのレートは日々変わっていきますが、レートを調べる方法があります。
それが「Dolar Today」というアプリです。
普通にiphoneならApp Storeからダウンロードすることができます。レートが確実にこれと同じとは言えませんが、似たようなレートになっています。
ちなみに僕が居た時のレートはこちら
1ドル=3,411,685ボリバル
というレートでした。都心部はこれと同じ金額で市場が動いていると思ったほうがいいでしょう。ユーロも書いてあるのですが、実際に換金できるかどうかは分かりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベネズエラは本当に混乱していて、どこもスムーズに事が運んだ事がありませんでした。
そしてその度に周りのベネズエラ人から聞いた言葉は
「これがベネズエラだよ」(笑)
もう笑うしかありませんね。普通にいかないのがベネズエラです。
本当に大変な国で早く出たいとこれほど思ったのは初めてでした(笑)
今行く必要はない国ですが、僕のようにどうしても行きたいという人に参考になればと思います。