前回に引き続きロライマツアーの後半部分に関して、内容をご紹介して行こうと思います。
後半はいよいよロライマの先の方へと足を進めていきますので、お楽しみに。
前半はこちらから
Contents
第5日目
5日目の朝になって、外をみるととても気持ちの良い快晴になっていました!
この日はいよいよブラジル側のロライマへと進んでいきます。
ロライマの上にトリプルポイントと呼ばれる場所があって、そこがベネズエラ・ブラジル・ガイアナの3国の国境が重なる場所だそうです。
まずはそこまで歩いていきます。
朝一は快晴でしたが、流石に天候の移り変わりも早く、歩いてたらすぐに曇ってしまいました。
でもロライマの上は本当に地上ではみることの出来ない光景が沢山ありました。
もう次元が違いすぎて、出てくる言葉が単調になってしまいます(笑)
ロライマの固有種の植物
名前は全てわかりません(笑)全部覚えてられなかったです(笑)
蕾だらけの先端がちょっとずつ咲いていくという花。
黒い花?フォルムがカッコよくて僕は結構好きでした。なんかとても強そう(笑)
葉の表面に白い粉が降りかかっている植物。
トリプルポイント
そして歩き始めて2-3時間ほどでようやくトリプルポイントに到着しました。
このトリプルポイントのこの石碑なのですが、ベネズエラ側とブラジル側だけ国名が書かれていて、ガイアナ側のところは国名や看板が削りとられていました。
その理由はベネズエラ人がガイアナはこのロライマに絡んでいないから取り外したからだそうです。
ブラジルはこのロライマの保全にとても協力的で一年に一度ロライマの清掃の時期が6月にあるんですが、その時にも清掃の協力などをしてくれたり、経済的な支援?もしているとかいないとか。
ですが、ガイアナはそういうことが全くないので、ベネズエラ人達が看板を外したということらしいです。
気持ちは分からなくもないですが・・・なんだかね。
そして更に1時間半ほど歩いたところでまたホテルに到着しました。
そしていつも通りカーラは・・・(笑)
でもこのブラジル側のホテルは結構大きくて完全に屋根の下にテントを張る事が出来たので結構快適でした。ただ、僕らの場所は風が激しく通る場所でしたが・・・
第6日目
次の日は朝から快晴で、とても気持ちのいい一日になりました。
小さな荷物だけ持って、ロライマの先端まで歩いていきます。
この日はここで身体を洗いました。この時は予め教えてくれていたので、ちゃんと準備していました。
川の水はめちゃくちゃ冷たいし、風も冷たいのですが、一度入ってしまえば楽しいもんです(笑)
カーラと日本人達は入って身体を洗っていたのですが、ディーンはこの9日間で川に浸かったのは1度だけ。流石に毎日同じテントで寝ていたら匂いが・・・(笑)
ビューポイント
そしてビューポイントへ。ここも何か名前があったような気がしたのですが、忘れてしまいました・・・
雲と太陽がすごくてめちゃくちゃ良かったです。
断崖絶壁で雲と同じ高さから下界を見下ろすなんて、最高ですね☆
ここで沢山写真を撮った後は、更に先端に向かっていきます。
途中で大きな湖がありました。
でもここは下には降りれないそうで泳いだりすることは出来ませんでした。
ロライマの先端
ロライマの先端と書いておきながらあれなんですが、正確にはロライマの先端には行く事が難しいです。
ロライマの先端に行くにはロープが必要で、それにはさらに追加料金がかかるということでした。なので僕らが行ったのはロープが必要でない場所までです。
岩がゴロゴロしていましたし、岩と岩との間が空いていて、普通にトレッキングとして行くのは確かにとても難しいと思いました。
先端がこのように平坦ではなくゴロゴロしているのは、おそらく一番この場所が雨や風に晒されてしまうため、岩がドンドン削れてしまうんだと思います。
本当であればここからドローンを飛ばして先端を見たかったのですが・・・本当に残念でした。
恐竜の棲む渓谷!?
そして次に来たのは深い渓谷です。
この場所に住んでいる鳥達がいて、まるで恐竜のような声で叫んでいました。
なんか凄い生き物がいるんじゃないかと思いましたが、覗けるところがあってそこから覗いてみると意外にも小さい茶色の鳥が何羽もいました。
僕的にはテプラノドンとか居てもおかしくない声に聞こえたんですが(笑)
そして最後に洞窟の中に入りこみます。
写真がないのですが、正直大した洞窟ではなかったです。普通でした。
ただ、洞窟の中でカーラに「これなに?」って聞いたときに「金だよ」って真面目に言われたのがありました。
天井が確かに金色に光っていました。その時はすげーなーと思ったのですが、後でこれはただの水が光に反射して金色に見えるだけだということを知って、ショックでしたね(笑)
まあ確かにこんなところにいきなり金があるはずないとは思いましたけど。
こうして6日目が終わっていきました。
夜のロライマ
ここだけ大項目なのですが、それはこの日だけが夜快晴だったからです。
ロライマでの星空を撮りたいとずっと思っていたのですが、毎晩雨が降ってしまって、全く星空は撮影できていませんでした。
結構諦めていたのですが、奇跡的にこの日が快晴だったので、夜の撮影した写真もご紹介します。
これはホテル中から空を見た時に岩の合間から見えた星がとても綺麗だったので撮りました。
そしてこれもテーブルマウンテンらしさを撮りたいと思って撮った写真です。
結構良い感じに撮れたかなと思います。
そしてこれは友人達が頑張って書いてくれたロライマです。
字でロライマ感を出すとして、天の川と一緒に写せて良かったです(笑)
第7日目
あっという間に時間が経ってしまい、今日からはもう帰って行くだけになります。
始まる前は長いように感じた9日間もほとんどのイベントが終わって、あとは帰るだけとなると結構寂しいですね。
今回はトリプルポイントの付近でクリスタルケーブに寄るとのことでした。
クリスタルケーブ?
ケーブと言っていたのですが、結局はケーブでなく普通にクリスタルが大量に落ちている場所でしたが、クリスタルは大量で本当に凄かったです。
クリスタルはロライマにある土が固まって、石になり、それが長い年月を経てクリスタルになるんだそうです。
でもロライマは国立公園なので、いくら良いクリスタルがあっても持ち出すことは禁止です。僕がドローンを没収されたエントランスで帰りに荷物検査があって、クリスタルなどロライマの物が持ち出されていないか調べられますので、持ち帰るのはやめましょう。
と言っても、本当に綺麗な形のクリスタルは見つけることができませんでしたけどね。
マーベリックストーン
最初のホテルに到着して、天候が良かったので僕らは行けていなかったマーベリックストーンに登ってきました。
マーベリックストーンとはロライマで一番高い岩山のことでここからロライマ全体や下界を見ることができます。
やはり一番高いだけあって、一番景色が綺麗でした!
雲で遊ぶ(笑)
とても気持ち良くて、ずっと眺めていたかったのですが、雨雲が近づいているということでなくなく降りました。
見納めになるロライマからの景色を十分に堪能できたと思います。
この後結局もの凄い大雨になってしまい、夜も景色は見えず、ひたすら豪雨の音を聴きながら眠りにつきました。
第8日目(事件発生!)
この日はロライマを下山してファーストキャンプまで一気に戻ります。
そして事件は起こるのでした・・・
カッコいいロライマ
ロライマを下山して行く時に通る滝の下は前日の豪雨で水量が凄いことになっていて、痛いぐらいでしたし、至る所で水が溢れていました。
麓のキャンプを超えて、まだまだひたすら下って行く時に、ふと後ろを振り返るとそこには雲をまとったロライマの姿が!
来る時には曇りで一切見えていなかったロライマの姿をしっかりと目に焼き付けることができました。
やはりテーブルマウンテンが雲を纏っているとめちゃくちゃカッコいいですね!
隣にもクケナンが雲を纏った姿を見せてくれました。
本当にドローンを飛ばせなかったのは辛いですが、やはり来て良かったと思い直した瞬間でもあります。
危険な増水した川を渡る
ファーストキャンプの近くまで来たところに教会が立っていて、それがとても写真映えしたので撮影してみました。
そしてこの写真を撮影した直後に僕らは川を渡らなければならないのでした。
川の手前で僕らは立ち往生。
というのも川は前日の豪雨で大幅に増水しており、勢いもすごい!
後から来た別のガイドと思われる若い兄ちゃんが必死に渡っていましたが、何度となく転けて流されかけ、何とか渡りきったものの持っていた荷物は完全に水没してしまっていて大変なことに・・・
それを見ていた僕らの不安はさらに増長されます(笑)
「本当にこんなところ渡れるのか?結構身長の高いお兄ちゃんでもあんな状態なのに・・・」
ガイドのカーラはとりあえずポーターが来るまで待とうということで、その場で座りこんでボーっとしているだけ。
それ以外にも何人か通りましたが、皆男性なのに流されそうになりながら何とか渡っているレベルです。女性は誰も通っていませんでした。
とりあえずこのままここを渡るのは危険だ!と思った僕は違う道を探し求めて上流に向かいました。というのも僕らが渡っている場所は2本の川が一つに合流している地点で川幅も広く、水流も非常に早い場所だったので、少し上流に行って1本ずつ川を渡るようにした方がいいんじゃないかと思ったからです。
そうして探していると川の勢いもそこまで激しくなくて、安全そうな場所を見つけました。
皆のところに戻るとポーターさんの一人が着いていて、彼に上流の方が安全そうだよと言うと「うん。そうだね。ちょっと見てくる」と言って見に行きました。
そうこうしている内にまた大雨が降ってきました。20分ぐらいだったと思いますが、ゲリラ豪雨のような感じで降って、すぐに弱くなったので、その隙に渡ろうということになりました。
でもここでカーラが下した決断は先ほどの川を渡るということ。
その理由は僕が声をかけていないもう一人のポーターさんが「渡れるから大丈夫」と言ったから。
そして早くもオーストラリア人のディーンがポーターさんに連れられて川を渡り始めてしまいました。でももちろんディーンも転けそうになり、荷物はびしゃびしゃで、かなり危ないながら何とか渡った感じ。
こんなのが女の人に行けるはずがないと、僕はカーラに猛抗議!
命の危険を感じたから必死になって訴えるもカーラは彼が大丈夫と言ったら大丈夫なんだよっと言って聞く耳を持ちません。
僕はブチ切れながら「お前がこのグループのガイドなんだからもっと安全を優先して考えろ。人に任せずに何が一番大事か考えて行動するべきだろ」的な事を言っていたと思います。
そうこうしている内に、先ほど僕が声をかけたポーターさんが上流から回り込んで川を渡っていました。
そしてもう一人のポーターさんに上流が良いと助言をしたのか、二人とも「ここはダメだ!上流から渡ろう」と言ってくれて、何とか上流に向かうことが出来ました。
それを聞いたカーラは「もうこれ以上あなたと口論することはないわ」と言って、自分の非を認めず、それどころか逆ギレして、その後僕の事を完全に無視していましたね(笑)
でも安全な上流に向かえたのは本当に良かったです。
この後ポーター二人に支えられながらようやく僕らは川を渡ることが出来ました。写真の後ろには不満そうなカーラの姿が(笑)
素人の僕にでさえ、どうするのがベストなのかを考えて、答えを出せるのに、3年もガイドをしているカーラがポーターの言いなりというのは悲しかったですね。
初日からほとんど期待していなかったし、自分達を最優先にしていたことも全て目をつぶっていましたが、流石に安全に関する事だけは口に出さざるを得ないし、何かあってからでは遅いと思うから必死でしたね。
彼女はいつか誰かを殺す気がしてしょうがない。成長してくれると嬉しいけど・・・まるで反省の色がなかったからそれも期待できないかな。
クタクタになりながらファーストキャンプに到着して、ようやく落ち着きました。
でもこの日も雨が降ってきて、夜は大雨の中眠りにつきました。
第9日目
朝は少し小雨が降っているものの、ポンチョはいらないレベルでした。
そして最後の道を戻っていきます。
時々ロライマを見ながら、名残惜しみながら帰っていきました。
名残惜しそうなみほさん(笑)
お昼前にはエントランスに到着しました。
僕はすぐにドローンの確認に!入ったときと同じ人が居たので、すぐに理解してくれてちゃんとドローンは手元に戻ってきました!
無くならなくて本当に良かった!
そしてここからは車に乗って、サンフランシスコという街で昼食を食べて解散となりました。
感想
ロライマツアーは僕史上最長のトレッキングになりました。
トレッキングが嫌いな僕にとっては辛い9日間でもありましたが、それ以上に最高の景色達を眺めることが出来たので、大満足でした。
またもう一回やれと言われたら嫌だというと思いますが(笑)
次はもうセスナで飛んでロライマの先端の景色を見たいですね!
こんな長い記事を読んでくださってありがとうございました。